べび~まキッズ の ブログ

相模原市清新のベビーマッサージ・キッズマッサージの教室です♪

2014年1月22日 たいわの会 〜 そして私の出生のこと

2015年1月22日(木)に

初めての「たいわの会」を開きました(^^)


インフルエンザ、悪天候等の諸事情もあり、

全員で4組の参加でしたが、

この話をするには

パーフェクトなメンバー!が集結。


この日は、それぞれの母親の話、

子供のころの話が中心になりました。

母親を求める気持ちや、応えてもらえなかったこと、

そこに自分が今どう感じているか。

それぞれの子育ての話も絡まってきます。


子育ての行き詰まり感や、悩みは、

別なところにルーツがあることが多いです。

そこを読み解くことは、日常生活や育児を楽しむ秘訣にも思えます♪



会の中で、私にとって、

とても大きな、自分にとって転機になったお話をシェアしました。


それは、私が産まれた時のお話。


私は、横須賀で産まれました。


母から聞いた私の出生時の話は、


● その頃は、食べるのに困るくらいに貧乏だったこと

● 母は一人でタクシーに乗って、出産のため病院へ行ったこと。

● 父と姉は、父の実家に行っていたこと。

● 私は産まれた時に、へその緒が首に巻きついていて、すぐに泣かなかったこと。

● お医者さんが、泣かない私を逆さまにして叩いて、やっと産声をあげたこと。


そんな感じでした。


それを聞いた昔の私は、

「そっかぁ。生きてて、よかったな」と、思ってた。

それから、

お母さん、一人でタクシーって心細そうだな、とも。

ちょっと寂しいイメージがあったような。



でも、この数年、「心」に取り組むようになって、

自分のルーツであるこの体験を

様々な角度から見るようになりました。


私が、ベビマでよく赤ちゃんのママにお伝えするのは、

「赤ちゃんは、分かっています」ということ。


であれば、産まれた時の「私」は、どう感じたんだろう?


2014年の、とある日、

あるきっかけがあり、

自分の出産の体験を「感じて」みることにしました。


・・・


「狭いなぁ。それに苦しい。

がんばっても、がんばっても、

なかなか楽にならないよ。

うーん、うーん。

はぁー、疲れた。

うーん、うーん。

(産まれた!)

あ、明るくなった!

うわー、眩しい!!

寒いよー!

なんだ、この白い服の人。

きゃーー、イタイイタイ。

ぶたないでぇ〜!!」

・・・・

と、こんな感じ。

なんだか、自分がかわいそうで、

泣けてきちゃった。

一生懸命に、力の限りを尽くして

がんばって産まれてきたのに、

それなのに、

いきなりぶたれて、すごく傷ついた気持がした。

そして、寂しかった。


だから、私は赤ちゃんのお仕事をしてるのかな・・なんて

この時は妙に納得してしまいました。


・・・

でね、ある時、この話を

大切なお友達に聞いてもらったのです。


そしたら、

「そんなことないよ!

赤ちゃんが産まれてきて、息をしていなかったとしたら、

周りは必死になってその命を救おうとするのは

当たり前じゃないかな。

息をして!お願い!がんばって!、って、

絶対にみんなは一生懸命だったはずじゃない?

赤ちゃん(=私)の命のために、

みんな必死だったはずだよ!」と言ってくれました。


目からウロコが落ちたようだった。

びっくりして、そして、泣けてきちゃいました。

そうか、そうだよね。

気がつかなかった。

もし、私がその立場だったら、

きっとそう感じるはずだ。

自分の出産経験を照らし合わせてみると

なんとなく想像できる。


だから、私の母は、泣かない私をみて

びっくりしたり、とまどったり、不安を感じた後、

「お願い、息をして!」と強く願っただろうし、

お医者さんは、

「がんばれ、頼む、呼吸をしてくれ!!」と

命を救うのに必死だったはず。



この日、お友達の前で、ひとしきり泣いた後、

帰宅後お風呂に入って、

もう一度、自分が産まれた時を

イメージしてみました。


出産シーン・自分が産まれた時の記憶の書き換えです。


・・・・

同じように、がんばって

産まれてきた私。

へその緒が、首に絡まって、泣いていない。

赤黒い顔色で、ぐったりしてる赤ちゃん=私。

お医者さん、看護師さんはびっくりして

そして慌てている様子。

病室に緊張感が漂っている。

そしてお母さんが、祈るような眼で見つめている。

心配で、不安そう。

「呼吸するんだ!がんばれ!泣いてくれ!」

と、お医者さんの必死の思い。

思い切って、私の体を逆さまにして

体を叩いてみる。

赤ちゃんの私の体を叩く手にも力が入って、必死な様子。

周りも、固唾を飲んで見守っている。

祈りにも似たような雰囲気。

と、ごぼごぼ、と何かを吐いて、

弱々しく泣きだす私。

少しづつ、声が出てきて、

顔色も、赤くなってきた。

お医者さんが、安堵の表情を浮かべて、

みんなの顔が笑顔に変わる。

まわりの看護師さんが拍手。

「よかった〜〜!!!」

お母さんの頬には、涙が浮かんでいて、

うれし涙が流れた。


みんなの祝福と笑顔で、

おくるみに包まれて、母に抱かれている私。


・・・・・・


ここまで、イメージしたら、

もう号泣してました。

かなり長い時間、泣きました。

お風呂で一人、思い切り泣いた。

自分の深い部分が、認められたような、

すごく大きな出来事でした。

よかったね。

さびしい出産じゃなかったんだよ。

みんなから望まれて、笑顔に囲まれて

望まれて、産まれてこれたんだよ。


この後、もう一つイメージしてみた。


実家に帰っていた、父と姉が

母と私に会いに、病室に来た時のこと。

笑顔の父と姉。

私を覗き込んで、嬉しそう。

母も、嬉しそうに私を抱いて、

家族4人でとっても幸せそう・・・



この話を、かいつまんでではありますが、

たいわの会でシェアさせていただきました。


自分の記憶は、実はとても曖昧なもので、

誰に確認できるものでもありません。

だから、勝手に自分で作り出してしまうんだな・・

という、強烈な体験。


そして、この記憶の書き換えの後、

母にどうしても言いたかったことを

2014年の6月だったかな、

伝えることができました。


「お母さん。産んでくれて、ありがとう」

結構勇気がいったし、

タイミングが難しかったよ。

恥ずかしい気持ちもあるしね(^^)



そしたらね、うちの母が、


「産まれてきてくれて、ありがとう」

って、言ってくれたのです。


嬉しかったなぁ・・・


自分の気持ちを伝えることしか考えてなかったから、

まさか、「産まれてきてくれて、ありがとう」なんて

言ってもらえると思ってなかったもん。


今、私の中には、この瞬間の記憶が鮮明に刻まれています。



今回のたいわの会で、皆さんと母親の話をした後、

実際に母にいろいろと聞きたくなって、

さっそく実家に行きました。

今度は、出産時の「気持ち」を聞きたくて。

産んだ時、どう思ったの?どう感じた?



聞いてみたら・・



母は・・

「忘れちゃったわぁ〜〜〜!」


(^^;;)

まぁね、

ちょっとボケが入っちゃってるからね、

仕方ないけどね(^^;)



みなさん、自分が産まれた時の話は、

早いうちに聞いておきましょうね(^^;)!

そして、ご自分のお子さんに

産まれた時のお話を是非してあげて下さいね♪


この後、母を抱きしめてあげることができました(^^)

「たいわの会」のおかげです。


さらに言うと、その日の夜、

息子との会話の中で、あることに気づいて、

息子との関係が少し変われた気がします。



これが育児=日常生活の面白さなんだよね〜〜〜!


一つの大きな気づき?の後には、

面白い発見・ひらめきが待ってる!!


みなさん、生活を楽しみましょう♪♪



べび〜まキッズ

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